スイカとりんご


2000/06/11


スイカは私の好きな果物だ。夏が来るのが待ちどおしいのである。馬たちの好物はニンジンが一般的かもしれない。でも馬達は、私と同じ、スイカが大好きなのである。ニンジンよりもおいしそうに食べてくれる。そこで、我が家で食べたスイカの皮を、家内がとっておいてくれるので、乗馬クラブに行くときにいっぱい持って行って馬達に食べさせるのだ。スイカとリンゴ

今日はボケたリンゴと少し実のついたスイカも持っていった。写真の如く、馬たちのおやつには見えない状態となった。人間さまのおやつでもよさそうなくらい、豪華な盛り合わせとなった。乗馬クラブに通い始めて5年経つが、こんな豪華なおやつは後にも先にもこれが最後だろう。


まな板の上で果物を切っている時から、馬小屋のほうが騒がしくなってきた。果物を切る音とにおいに反応したのだろう、10頭ほどの馬達が知らぬ間に全員こちらのほうを向いてしまっている。まえがき(前足で地面を手前にかく・・・食べ物を請うときの動作)を、やり始めている奴もいる。本当に”ちゃっかり”した奴らだと思うが、どこそこ憎めない。乗馬をすると反抗する馬達にこんな豪華なものをやるのはもったいないと思いながら、それでも、ついつい可愛がってしまうのはなぜだろう?


スイカをエイブルにあげる
先日、ハミをつけるときにスイカで思わぬ出来事が起こった。馬はエイブル。馬を繋ぐ場所はちょうど真中、まな板のまん前の位置である。

まな板の上には、私の持ってきたスイカの皮と、竹本さんの持ってきたニンジンが沢山おいてあった。

ハミをつけるために手綱を馬の首にかけて、無口頭絡とそれにつながっている紐をはずした瞬間、エイブルがスイカとニンジンめがけてノソノソ出て来てしまった。

”あれ〜〜!!出てきちゃぁ駄目!!!!”私は必死でエイブルを押しとどめる。・・・それでもズズズっと出てくる。スイカとニンジンの威力はすごい。

私はさらに馬を押し返すが、スイカとニンジン食べたさにエイブルはいう事を聞かない。傍にいた竹本さんに”たすけて〜〜!!ニンジンしまってくださ〜〜い!!”

竹本さんはニンジンとスイカの上にタオルをかけてくれた。馬鹿なエイブルはそれでやっと落ち着いた。

竹本さんと2人でエイブルを押し下げてやっと事なきを得た。馬の前に食べ物を出したまま、馬装するのは危険なことだと理解した。これから気を付けようと心に誓った。うんうん。



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