モスクワ、サンクトペテルブルグの旅


今回の旅行は、新婚旅行以来の子供無しの旅行です。20年ぶりくらいの子供無しの旅行でしょうか?子供が居ない旅行になれていないので、何か勝手が違います。いつもは隣りあった部屋でコネクティングドアを開けてもらい、子供が親の部屋をウロウロするのが通常なのですが、今回はそれも無く、やや寂しい感じの旅行となりました。

モスクワに行くのは初めてです。旧ソ連と言われるところは、いったいどんな所なのか?非常に興味がありました。新婚旅行で、モスクワの空港に一時立ち寄った事がありましたが、そのとき、添乗員から国が国だから、空港内で写真は取らないように、と言われた印象が非常に強く、怖い国と言う印象が非常に強いのでした。。

飛行機がモスクワ空港について、第一に持った印象は、中国人がどうしてこんなに沢山観光に来ているか?と言う事です。モスクワの印象と言うよりも、中国人の印象の方がつよい!

中国人のマナーの悪さも目立ちます。彼ら横入りのおかげで、入国審査が只でさえ遅いのに、更に時間がかかって1時間半以上も無駄な時間を費やしてしまいました。そんな事から空港についたそうそうこの国に来た事を後悔し始めました。

しかし、折角来たモスクワです。翌日から気を取り直して観光に行きました。モスクワの街の印象は広い道路、これが第一印象です。それからマグドナルドがあり、アメリカの象徴みたいな店がモスクワにあることがとても不思議に感じました。東側の国が西側の国にどんどん変化していくように感じました。クレムリンの大きさ、武器庫の宝石の数々はすばらしいものと思います。一見の価値はありますね。見に行く前にはロシアの歴史を少し勉強して言ったほうが良いかもしれません。王様の名前がこんがらかってしまい、後になってなにが何やらさっぱりと言う事になります。

モスクワの人はほとんど笑いません。ニコリともしない。唯一ホテルのボーイさんがエレベータの前でニコッとしてくれたのが印象に残っています。人の前では歯を見せるなという躾の仕方が未だに残っているのでしょうか?ともかく、モスクワにいる間は疲れました。人間的な優しさが伝わってこなかった事が大きな原因と思います。

サンクトペテルブルグに移動して少しほっとしました。サンクトペテルブルグの人たちはニコニコしていてくれます。随分私の印象は良くなりました。プーチン大統領のお膝元だからニコニコしているとは思いませんが、昔からこういった街の雰囲気なんだろうと思います。

サンクトペテルブルグは北のベニスと言われるように運河の多い町です。といってもベニスとはぜんぜん違います。ベニスの人が来たらベニスと似ていると言われて怒るかもしれません。それでも運河を走る船からの市内観光は良かった。綺麗な町並みや歴史のある建築物が次から次へとでてきます。

ロシアの本来の文化はどうも木の文化です。石の文化は1700年に入って、ヨーロッパの石の建築技師たちを呼び寄せて、作らせそこからロシアの石の文化が始まったように理解しました。エカテリーナ宮殿、エルミタージュ美術館、ピョートル大帝夏の宮殿。みんなすごい建築物ですが、すべてがロシア人の設計ではないようです。

石の文化はその建物が残ってとてもよい。風情があります。ただし住んでいる人たちは不便だろうと思います。外から見るとボロボロの建物でも、中に入るととても綺麗に改築してあります。慣れないと恐ろしくって入れないような建物が多いので、知らないととてもじゃないが入れませんね。

そうそう、ロシア美術もたくさん見学できました。少々アジアチックでキラキラした印象が強いです。ヨーロッパと中国の中間的な印象でした。文化が次第に変化して行くさまが伺われます。絵画もとても優秀な作品が沢山ありました。しかし我々はその作者を誰も知りませんでした。ガイドさんが言っていました。これだけは覚えてください。”イワノフさんとスリコフさん。”ロシアで非常に有名な画家だそうです。写真が撮れなかった関係でじっさいの絵画は忘れてしまいました。美術館で写真を禁止されるのはデメリットが多いですね。




モスクワのクレムリン、サンクトペテルブルグの写真集、ビデオもホームページに載せました。ぜひご覧になってください。


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